整形外科の看護師の仕事として、まず挙げられるのが入退院の対応だ。

整形外科の患者は手術を受ける人が多く、基本的に入院手術となるため、その対応を行わなければならない。

入院時は入院生活に関する説明や看護計画の立案、退院時は退院の説明や必要な書類、薬などの準備を行う。

また、術前や術後の管理も、整形外科で働く看護師の重要な仕事と言えるだろう。

器械出しと迎え、術後の状態観察なども責任をもってしっかり行っていかなければならない。

入院生活中に必要となる注射や点滴、採血などの医療処置はもちろんだ。

さらに、創傷処置の解除、ギプスやシーネの交換、コルセットなどの装具の管理、整復介助といった役割も担う。

患者の経過や疾患に合わせ、日常生活のサポートも行っていかなければならない。

実際のリハビリに関しては、理学療法士や作業療法士がメインとなって対応していくことになる。

看護師は、装具が適切に装着されているか、正しい松葉杖の使い方、歩行についての指導などを必要に応じて行っていく。

午前中は受け持ち部屋の患者の対応、午後は手術や入退院の患者の対応し、退勤前に看護記録をつける。

申し送りも行わなければならず、整形外科の看護師は非常にハードなスケジュールと言えるだろう。

緊急入院などの受け入れも発生することから、普段の業務の中で突発的な状況に上手く対応していかなければならない。

外来を担当する場合には、整形外科の仕事と言えど多少なり病棟の看護師とは異なるだろう。